はじめの一歩

  ここのところ、数週間私は休日になると時間の取れる限り「ウチッパナシ」へ行くことにしている。
 「ウチッパナシ」これを漢字で記述するとこうなる

 ⇒[撃ちっ放し]

 ゴルフをやる人は「字が違う 「打つ」ではないのか」というがこれが正しい場合も有る。
 ゴルフと同様に「タマ」を「うつ」のであるがこれも「弾」と「撃つ」である。
 大変回りくどい書き方をしたのだが実際のところ何をしているかというと「射撃」なるものをはじめたのである。

 一口に射撃と言っても、火薬を使う実銃・光線を使うレーザー射撃・空気を使う空気銃などが上げられる。

 火薬を使う実銃の場合、火薬取り扱いや銃所持に関する許可証(狩猟用空気銃の場合は軽許可書)が
 必要となる詳しく調べたわけではないが主に光線を使用する(レーザー射撃)光線銃の場合はそれに類する
 ものがないらしい。そして、今回私がはじめた空気銃がある。空気銃といっても山や湖へウサギや渡り鳥を
 狩猟する気はない(できない)。空気銃もいくつかのカテゴリが存在する。先にあげた狩猟用やエアーガンと
 呼ばれる玩具である。但し、玩具と侮れる代物ではない。
 狩猟用空気銃の威力が約10J(※1)に対しエアーガンの威力値は0.6〜約5.0J前後(※2)もあるのだ。
 更にエアーガンの中でも分類すると簡単に記述するとハンドガン系(拳銃など)ライフル系(ショットガン・
 狙撃銃などの長物)に分かれる。私が使用しているのは射撃に優れているライフルである。

 尚、当たり前だが玩具店で購入した時点では玩具協会(実際にはエアーガン・・・協会)の規定により1J未満で
 販売されており、ご丁寧な事に箱には20才未満販売禁止と書いてあるものまで有るし、最低でも、数万円単位の
 代物である。まして、最高威力を保つのは更にうん十万ほどかかるかもしれないし、後ろに手が回る危険性もある
 のでそこまでする人は余りいない・・・し必要がないね。

  銃への脅威を煽るつもりはないのだが一般人(民間人)が通常見た事のない物を使う為、それなりに周囲に
 与える影響も考慮しなければならない。たとえば、狩猟用などの散弾銃・ライフル銃など所有許可のある人間
 それらの知識をかじった人なら最低限のマナーとされているいくつかの事柄にも気をつけなければならない。

 一、人に銃口を向けない。撃たない。
 一、移動時必ずケースなどに入れ周囲に脅威を与えない。
 一、人(生き物全般を含む)に向かって発射しない。(※3)
 一、保管には最新の注意を払う事(弾と銃はいっしょに保管しない。など..)
     ・
     ・
     ・
   きりがないのでこの辺までにしたい。

 これらの事を守っていた場合でも以下のようなことが起こる (大汗)
 
  私の場合自宅から近い場所に割と大きな河川敷があるので毎週必ず同じ場所を占領し冒頭に書いた
 撃ちっぱなし(用は的当て)をしている。よほどの理由がない限り必ず同じ場所を使用しているのは訳が有る。

 近所の駐在には一言断りを入れてあるのだが時折赤い帽子を被った白と黒のツートンカラーの車がやってくる。
 (不思議とライフルスコープを覗いている年齢が中学・高校生だとこうはならないらしい。)
 
 ギャラリーが出来上がり、その中の一人が恐る恐る近づいてきて一言「本物ですか?」

    「・・・・・」

 んなわけないだろう・・・・火薬の音などしてないでしょうが!と突っ込みたいところを抑えて
 「いいえ、エアーガンです」と答えるようにしている。おもちゃと読んでいいのか悩むから。

 バードウォッチらしき人(首から双眼鏡を下げている)が、険しい顔で「鳥(この場合野鳥のことらしい)を
 撃たないでください!!」
 「はあ?・・・・」撃つか、んなもん。
 おいら自身もナガダマ抱えて野鳥の撮影をすることがある。一応は、愛鳥家のはしくれである。
 ブッシュに隠れ対象となる水鳥を待つのは獲物を狙うスナイパーと同じかもしれない。
 どちらも、ナイスショットが目標である。
※1 J(灼Oの参考値(計算式)
弾の重さ(キログラム)×初速(m/s)^2÷2=J(ジュール)
例えば0.2グラムのBB弾で初速100m/sで撃ち出した場合のパワーは以下の通りです。
(0.0002)×(100×100)÷2=1ジュール
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競技用空気銃=7J(携帯・所有許可書が必要)
狩猟用空気銃=10−50J(携帯・所有許可書が必要)
357マグナム=750J(国内不可)44マグナム=1300J(国内不可(って、んなもんうってるか!))

※2 一般的なカスタム値
もちろん、それ以上だってできるけど、何に使うのそんなパワー(^^;

※3 主にガキ(中・高校生)が多い。
見つけた場合には、速やかに怒突くことにしている。競技(ゲーム)など合意の場合を覗いて生き物を撃つなんて
あってはならないことである。