通学路
今年娘が小学校に上がった。平日は子供の起きている姿を見たことがないという友人もいるが幸いなことに私の勤め先は始業時間が遅い為もあり朝娘を見送ってから出かけても少し余裕があるので毎朝なるべく自宅近くから角をまがって姿が見えなくなるまで見送ることにしてる。そう、姿が見えなくなるまで・・・・。

 思い起こせば、自分が小学生の頃、子供の歩数ではかなり長い距離の通学だと思っていた(実際にはそれほど遠くではないのだが)、それに私を知るガキどもお子様方は隣接する直近くの学校が市の定める学区境が家の前にある為30分以上の距離を通っている子がいるのを見て子供が出来たら学校の近くに住もうと思っていた。

新居を探しているとき、幸いにも駅にも小学校にも近い住宅地の一室を見つけることが出来た小学校まで数百メートル中学に上がっても数百メートルと絶好の条件だと思われた。小学校も中学校も大人の足で歩けば10分とかからない距離なのだから。

ところが、先日30分以上もかかって通学している一人の男の子にこんな話しを聞いた要約すると「
学校は遠いほうがいい、だって寄り道が出来るから・・・」しまったと思った。そうだった、自分も長い通学時間を楽しんでいたことがあるじゃないか。 父の転勤で某近畿地方の田舎に住んでいた頃帰り道友達とあっちでふらふらこっちでふらふら、ザリガニを取ったり、蛇に驚いたりと寄り道を楽しんでいた思い出がる。年齢を重ねるにしたがいそんな思い出を忘れより便利で近いほうがいいに決まってると思い込んでいたのかもしれない、「学校は近いほうがいいに決まってる」は、あくまで親の立場からのいいことなのだったことに気が付いたが後の祭である。

親のそんな思惑に気が付いているとも思えないのだが、毎朝(素直に登校すれば)数分の距離通学路の途中にある公園で遊んでいる娘達(近所のお友達と一緒に)に向かってこう告げる私の姿がある、「
んなとこでひっかかっていないで(学校に)行かんかい(苦笑)」と...。